奈辺書房

不確かなこと日記。

「2019年、まだ見てる人いますか?」

いや、更新を止めていたこのブログのことでは無くてね。よくYouTubeにこういうコメントが付いてる。だからなんなんだよと思うよ、お前の好きな曲は他に誰も聴いていないとしてもお前だけが聴いていいんだよ、と言うかあのコメントはだいたい有名な曲に付いて…

だいたいのことがよくわからなくて、なにも感じないという叫び

感情の動く波が突然ピタッと止まる瞬間がある。 最近は自分の言葉とか自分の考えみたいな、地に足の着いた心の動きが足りない気がする。何を見ても、他の誰かのものさしや言語を介してしまう。自分がどう感じれば正解なのかばかり考えてしまう。素直に感じた…

不可能性のなかでのたうち回る

もしかしたら、初めからすべて上手くいかないようにできているんじゃないか。生まれた環境とか遺伝子とかのせいにするのは情けない年齢になったけど、初めから上手くいくことができない人生の路線を歩いている気がしている。自分が何を考えていて、どうした…

君の視点で話してくれって言ってんだよ

今日は想田和弘監督のドキュメンタリー映画『選挙』『Peace』の一部を複数人で鑑賞して、各々が観察したことを思い思いに発言する機会があった。 その時間がとても退屈だった。心の底から震えるほどの発言とは出会えなかった。自分以外の意見を知ることがで…

10/24の断片

人には、それぞれの地獄があるらしい。だとしても、他の人の地獄は、今自分の精神を蝕んでやまないこの感覚ほど苦しいものなのだろうか。人のことを信用できなくなったということを言う人は、それが非日常であるから言葉にだすのだと思う。そもそも他人を信…

捏造

自分の過去を知らない初対面の人と話を交わす時、過去になにをやってきたのかについて尋ねられるのはさして珍しいことではない。出身はどこで家族構成はどうで部活はなにをやっていて初恋はいつで大学ではなにを専攻していて、等。純粋に相手のことを知りた…

全世界から、薄っすらと否定されている感覚がある。

全世界から薄っすらと否定されている感覚。そんな感覚があって、誰と会っても最初から拒絶されているような気がしてならない。 人は自分の醜さで押し潰されそうになった時、どのように取り繕い、どのように振る舞い、どのように改善に努めるのだろうか。自己…

限りなく現在に近い、過去の言葉たち

もしもスマートフォンの電池が切れていたら、まともに移動することすらできないだろう。 限りなく現在に近い過去の言葉を眺めては、誰かとお話している気になったり。遥か昔に録音された曲で耳を塞いで、周囲のノイズを遮断したり。そうしなくては、僕はもう…

前進ではなく迷いだけど、後退ではなく探索

「対比ではなく、手の届かないものと対話をしたかったんだ」 それだけ書かれたブログのテキスト入力画面が残されていた。これではあまりに脈略がなさすぎて何に対して言っているのかわからないが、僕の表現に関する思いについてだったのだと思う。 例えば、…

死にたくないから死んでいないだけで、生きていたいから生きているわけではない。

死ぬのはめちゃめちゃに怖い。どれくらい怖いかと言うと、校内放送で 「えー、3年1組の○○、至急職員室に来なさい。繰り返す、3年1組の○○、至急職員室に来なさい」 と呼ばれて圧倒的に自分側に落ち度がある悪事を暴かれ糾弾され、帰宅してから自宅に鳴り響く…

ミルクレープじゃなきゃ嫌だよね

先日、また一つだけ歳をとってしまいました。俗に言う23歳です。お祝いのコメントをくださった方、くれていないけど心の中で「ええやん」くらいには思った方ありがとうございます。 今回は誕生日を迎えたから抱負をとかそういうことを書きたいのではなく、誕…

ゆるす

青年は人の過ちを許したことがなかった。簡単に許してしまったら、また同じ過ちを繰り返すかもしれない。それに、傷つけられた相手の気持ちはどうなる。青年は確固たる信念を持って人の過ちを許さなかった。 或る日、青年は自分の身体がやけに重たいことに気…

午前4時、Wi-Fiが途絶えたら

たまに、深夜から朝方にかけてWi-Fiが繋がりにくくなる時がある。僕の契約しているプロパイダの原因なのか何なのかよくわからないけど。 YouTubeで宛もなく海外のインディーズバンドを辿ったり、Amazonプライムで映画を観て眠れない夜を耐え忍んでいる僕とし…

反発するという溶け込み

写真を愛する人達は「インスタ映え」という言葉に対して、あまり良いイメージを持っているとは思えない。 「私たちは好きで撮っているだけなのに、そうやって馬鹿にしたような感じで括らないで!」と言った感じで。 概ね気持ちはわかる。 ただ、中にはそうい…

例の件に対して言いたいことはない

アラーキーを告発した例の記事について、個人的に「言いたいこと」はない。まず、僕はアラーキーを知らない。写真集を買って読んだことがない。もちろん名前は耳にするし、どうやらすごい写真家でぶっ飛んでるらしいということくらいは知っている。 しかし、…

想像力と数百円。

タイトルは糸井重里氏の名コピーです。 ここのところ、 「思う」と「思い至る」。 「言う」と「言いそびれる」。 「伝える」と「伝わる」。 のような違いについて、その間にはどれだけの距離があるのだろうと考えを巡らせています。「考える」にしたって「考…

0326の断片

既に各所では桜が綺麗に咲いているらしい。 正直、季節ごとに用意されたイベント毎はあまり得意ではない。花見はお酒を飲むための、お祭りは気になる異性を誘うための、秋は夜は一日を長引かせるための、クリスマスはセックスをするための口実に過ぎない。そ…

忘れてしまうから

忘れてしまうから、いま思ったこととか感じたこと、考えたことを書く。いつか読み返した時に、思い出せるように。その時なにを言葉にしたくて、なにを言葉にできなくて悲しくなったのか思い出せるように。 忘れてしまうから、大切なひとと会う。あなたと過ご…

吉野家泥酔おじさんの巻

吉野家泥酔おじさんの巻 「いくら掻き集めても小銭が200円しかない……」 そう気づいたのは、牛丼大盛汁だくを米一粒残さず綺麗に平らげたあとだった。 しかし、僕とてもう大人であるからクレジットカードくらい持っている。カードで支払いを済ませようと、働…

選ばれるセンス

あまりセンスって言葉を使いたくないのだけど、最近は「選ばれるセンス」を持っている人は存在すると感じる。 僕はね、選ばれない側なんだと思うのですよ。それもめちゃめちゃに選ばれない方の部類。就職活動で言えば、面接前に書類で落とされるみたいな感じ…

自己顕示欲って、高い低いではなく外向きか内向きかの違いなのでは?

「あいつ自己顕示欲強くね?」 SNSに投稿される「私」に対してよく言われる愚痴である。 Instagramで見られる「暮らしのセンス高い私」アピール。Twitterで見られる「ギャグやネタのセンス高い私」アピール。Facebookで見られる「仕事や人間関係充実している…

備忘録とは言えど

久しぶりにブログの記入画面を開いてみたものの、ここのところ生活をしてきた上で特筆すべきことは露ほども無かった。 ただひとつ絞り出して思うことがあるとすれば、様々な立場や価値観を持つ他人の意見を尊重しようと思いすぎるとブログのひとつさえ書くこ…

叶った夢の断片

いま、過去の自分にとっての夢が叶っていたことに気づいた。 過去の自分にとっての夢とは、「眠れない時は起きていても良い」生活をするということだ。 中学生の頃から僕は夜になると活発になる習性(下ネタではない)があるのだが、親からは23時を回ると「寝…

矮小の断片

最近、悩みがあります。他人からすれば取るに足らないようなちっぽけなことです。それをここに書き殴ってみることで、一時の安定が得られればと思い筆を取った次第です。 まず、歪んだ自意識についてです。自分が酷く矮小な存在に思えることも、僅かな成功を…

「わたなべ」という苗字

「わたなべ」という苗字は珍しくない。それどころか、日本の苗字界における「わたなべ」が占める割合は結構大きいらしい。 僕の苗字は「わたなべ」だ。渡辺なのか、渡部なのか、渡邊なのか、渡邉なのかはご想像にお任せするが、どれも皆一様に漢字を間違えら…

「おすすめの本ある?」という質問、答えるの難しい説

「おすすめの本ある?」 最近、知人によくされる質問なのですが、これ簡単そうに見えて実は答える難易度が高い質問ランキング5位以内に入るのでは?と思ったのです。 と言うのも、本と言ってもジャンルは多岐にわたります。小説、エッセイ、実用書、専門書………

綺麗事

なんてことの無い嘘を吐いてしまえば、物事が円滑に進むことが増えた。 こうして考えたことを拙い文章に纏めて吐き出している理由は、思ったことや感じたことを人前で巧く気の利いた言い回しを使って伝えることができないからだ。そして、伝える対象もいない…

読書で受益できることについて

・読書で受益できること ①想像の起爆剤 ある程度の塊で文章の形を成したものには、想像の起爆剤となる要素が含まれている。 例えば、 「午後5時、ずっしりと重い夕焼けが街を橙色に染める」 という文章を読んだとする。すると、読者は自ずと時間帯や色、情景…

諦めの断片

チューニングの狂ったアコースティックギター、寝具のなかでひとつだけ柄が違うシーツの色はベージュ、環状八号線の通りは好きになれた。 必要なのに我慢していたものが、数え切れないほどあった。諦めちゃいけないものばかり諦めていたのは失った時の虚しさ…

曖昧の断片

ぼんやりと過ごす日々のなか、周りの友人達だけはたしかに変わっていた。 僕だけが取り残されているようで、焦る気持ちばかりが、ひたすら募っていく。 学年、年齢、肩書き、役職、様々な要因で変わっていく友人達の顔は、もうどんな色が混ざっているのかわ…