奈辺書房

不確かなこと日記。

11/21の断片

・迎えること 機会を掴み取る勇気と同様に、掴んだ機会を手放さない忍耐が大事だ。そういう話をしようと思ったがうまくまとめられている自信はない。 「挑戦する機会は世の中に幾らでも転がっている」という前向きな説を、僕は経験的に信じている。かなり悲…

11/19の断片

・ほっこりしたこと 自宅近くのセブンイレブンの店員には、まともな人間がほとんど居ない。世の中の荒波を巧みに掻い潜ってきたような連中が精鋭部隊を築いている。なにか、そういう特殊訓練でも受けたのか?とさえ思う。 まだ昼間だと言うのにジャンプを読…

11/12の断片

・暇の正体 普段使っている「暇」という言葉のイメージと実際の状況には、些か看過できない乖離がある。暇ってなんなんだ。 実際、「暇だ」と思ったり口に出しているシーンを思い浮かべてみる。その時、スマホを手に取れば、知りたい情報にアクセスして見識…

いつもより永く静かな夢

視界が閉ざされてからいくらか時が過ぎた。目の前にすこしずつ映像が流れてくる。わずかに音は鳴っているようにも思える。自分と世界の境界線が曖昧な感覚がある。これは夢だ。 夢が夢だと気づいた時には、もうどれだけ夢に浸かっていたのか覚えていない。わ…

説明できないから、好きなのかもしれない。

明け方に近い夜だけど、どうしようもない感覚の話を連々と。 白ほど綺麗でも黒ほど汚れてもいないけれど、曖昧というほどに無責任ではない。 持ち前の詰めの甘さは、淡くて儚く脆い抽象的な世界観と喩えれば一応の格好がつくが、紛れもなく今直面している事…

おもさ

僕やあなたが思うよりずっと言葉は重くて鋭い。 きっと言葉なんて、 意味を含む羅列であるより、視覚的な音の連なりである方がずっと良い。 紙の上を行軍する文字の群れが、 ひとりの人間の生き様を投影していたとしても、 大勢の意見を巧みに集約していたと…

ハッピーエンド

昔見慣れた景色とすこし伸びた髪に思いを馳せて、東京に戻る新幹線に乗った。 それまであった常識とか確固たる理想を、芯からぶっ壊してきた音楽をつくっていたあの人は、いまカフェの店員をしているらしい。 学生生活をユーモア豊かに綴ったブログを書いて…

返答すること

最近嬉しかったことの話。 すこし前に、Twitterで「お題箱」というものを始めてみた。これは、匿名で自分宛に意見や質問などを募ることができる外部ツールだ。 お題箱とある通り、写真に対するお題なんかを頂戴することに適しているツールなのだが、蓋を開け…

素敵ですね

変な加工を施された写真、 誰のことも想っていない言葉、 その場しのぎの明るい振る舞い、 性を安売りする女、 答えなんて求めていない恋愛相談、 既読代わりのいいね、 アイドル気取りの寒い自虐、 歳だけくった老害の説教。 を纏めて全部メルカリで売った…

予告の誘惑

予告と云ったら、あなたはなにを思い浮かべるだろうか。 僕は、真っ先に映画館で本編の前に流れる予告を思い浮かべる。もう良い歳だから、映画館にはひとりで行くのも慣れたけど、予告編を観ている時の胸の高鳴りはいくつになっても子どもの時と同じように感…

発明家の美学

心地よい空気の振動に身をまかせること。たったそれだけのことに、喜怒哀楽すべてがどうにか報われるような気がした弱さを時々思い出す。 頭を掻きむしる左手は、道端に立ち竦む誰かに差し伸べる右手より強かった。左脳では慰められない感傷のために、右脳は…

消費の断片

磨り減ったスニーカーの底、残り2本になった煙草、購入したカメラは中古。 高額になった公共料金は、あまり外に出なかった証。それなのに、洗濯物は溜まる一方。 夢中になれた音楽は今や移動中に聴き流すだけ。ライブハウスに足を運ぶことも無くなった。活字…

まずはそれより

出会ったすべての人に感謝するよりも、 目の前にいるその人を大切にしたい。 「がんばれ」よりも、 相手の可能性を信じたい。 口先だけの言葉よりも、 伝わる行動を与えたい。 インターネットの拡散よりも、 隣にいる友達に想いを伝えたい。 零れる弱音を抑…

忘れたくないこと

梅雨時の傘にワクワクしていたこと 満員電車の乗り方を知らなかったこと 改札にPASMOをかざす時、ちゃんと鳴るか冷や冷やしていたこと 池袋、新宿、渋谷に謎の憧れがあったこと 上京した理由なんて家を離れたいだけだったこと 純粋な東京の人なんていないこ…

ゆれる

空気中に厚い膜でも張っているんじゃないかと思うほどヌメっとした湿度を伴った夏の夜に、メンソールの煙草はほんの僅かな爽快感を与えてくれる。 きっと、生活するうえで大切なことなんて、多くを語りすぎないことや何かを奪うまで求めないことくらいに収ま…

焦燥からの逃げ方

夕暮れ時の小学校の校舎で、昔の知人と会いながら半裸になっている夢を見た。冷静に考えて頭がおかしいのではないかと思ったが、前から夢って意味の分からないものだった。小さい頃、とりわけ小学生の時には、日頃の疑問、どうして夢を見るんだろう、どうし…

おもしろいこととの関わり方

昨今の世の中では、「おもしろい」ことについて純粋に向き合うことが是とされている。そもそも、何がおもしろいのかといったことを抜きにして。 自分がおもしろいと思うことを作り出し、他人にもおもしろいと思ってもらうことに価値を見出した人間はクリエイ…

映画『怒り』を観て

今更ながら『怒り』を観た。ネタバレを多分に含むので、まだ観ておらず結末を知りたくない方は、このページを閉じていただきたい。 正直申し上げると、一度目は流して観ていたこともあってか、内容も登場人物の感情もよく分からなかった。だからもう一度観て…

自己分析

自分について考えを巡らせることは、わりと好きな方だ。 誰に心配されることもなく、自分を愛することはできる。自己愛は強い。 しかし、それと自己分析はまた話が違うようだ。例によろしく、僕も就職活動という荒波に突入することになった。とは言え、片足…

お節介

世の中、お節介な人で溢れている。 必要なものを判断するために複数のことを並行して取り組むと「いろいろやらないでひとつに絞った方が良いよ」と言われる。不必要だと判断したものを削ぎ落としてひとつに集中すると、「食わず嫌いしないで、視点広げた方が…

善とは

「思いやり」ってなんだろう。 世間一般に云う「優しい人」は、自己犠牲を顧みず、他人のために行動する人のことだろうか。 とすると、「みんなのために頑張ります」と宣言する人は、一見すると優しい人であるように思える。 しかし、本当にそうだろうか。本…

自慰

一番はじめのブログのタイトルに、「自慰」とつけるのはどうなんだろう。すくなくとも、私はそんなブログを絶対に読みたくない。 ブログを開設してみようと思ったきっかけは、便意や自慰行為のようなものに近いかもしれない。それか若しくは吐瀉物のようなも…